「おうちにいよう」というテーマが世界中で叫ばれており、おうちでの時間を充実することがとても重要になってまいりました。
今回は、そういったテーマにも沿った、ちょっと変わった新商品をご紹介します。
岡山県の伝統工芸品「備前焼(びぜんやき)」でできたサラダボウルです。
県外の方には馴染みが薄いかもしれませんが、岡山では有名な焼き物です。
岡山県備前市周辺を産地とする焼き物で、田んぼのそこから掘り起こした土と、山土・黒土を混ぜ合わせた鉄分を多く含む土とを焼いたものです。
基本的に釉薬を使用しない素焼きの素朴なテクスチャも魅力ですが、実は見た目だけではない利点があります。
投げても割れぬ、備前すり鉢
備前焼は、釉薬をかけず、裸のまま、約2週間前後1200度以上の高温で焼き締めるため、強度が他の焼き物に比べると高いレベルにあります。それがゆえに、昔から「投げても割れぬ・・・」と言われるようになりました。
冷たいビール、温かいお茶
備前焼は内部が緻密な組織をしているために比熱が大きくなります。そのため保温力が強く、熱しにくく冷めにくくなります。
きめ細かな泡で、うまいビール
備前焼には微細な凹凸があり発砲能力が高いことから、泡はきめ細かく泡の寿命が長いことから香りを逃がさないのでより美味しく飲むことができます。
長時間おくと、うまい酒に
備前焼の内部に微細な気孔があるため、若干の微細な通気性が生じます。
これにより、酒、ウィスキー、ワインの香りが高くまろやかで、こくのある味に変身を促します。
うまい料理が食せる
備前焼は、他の焼き物に比べ表面の小さい凹凸が多いため、食物が皿肌に密着しないので取りやすく、又水分の蒸発力が弱いので乾燥を防ぎます。
花瓶の花が長もち
備前焼には微細な気孔と若干の通気性があるため、長時間生きた水の状態が保たれ花が長もちします。
使うことで、落ち着いた肌ざわり
備前焼の表面の微細な凹凸が、より使い込むことにより角が段々と取れ、使えば使うほど落ちついた味わいを増します。
一般的に言われているのがこのようなことになります。
サラダボウルとはいえ、いろんなものに使えます。例えば晩酌用のナッツ入れなど、趣があっていいですね。いろんなおかずを入れたり、和風にも洋風にも使っていただけます。
ふたがついているので、食べきれないものにふたをし、そのまま冷蔵庫に入れればラップいらず。素焼きなので、水分がたまりづらく、通気性がいいので、鮮度を保てます。
また、「素焼きなのに意外」と思われるかもしれませんが、汚れが落ちやすく、食器洗いがしやすいです。
さらに、電子レンジや食洗機にもかけられるので、便利ですね。
(とはいえ、熱伝導率の高い商品なので、加熱しすぎには注意です!)
備前焼にはたくさんの種類があって、同じ土、同じ形でも、焼くときの条件によって、まるで違う表情を見せるのが面白いところです。
今回お選びいただけるのは、「火襷(ひだすき)」と「青備前(あおびぜん)」
火襷(ひだすき)
酸素を取り込みながら「酸化」状態で焼成されると、薄茶色の地色になります。また、備前焼のアイコンの一つでもある「火襷」は、藁を巻きつけて釜に入れ、焼くことで独特のオレンジ色の襷模様が浮かびます。
これは、藁に含まれる「塩化カリウム」が、備前焼の土に多く含まれる「鉄分」と合成され発色するからなのです。
藁の後や、美しいグラデーションは、二つと無い貴重な景色となっております。
青備前(あおびぜん)
青備前は、酸素のない、「還元」の状態で焼成されることで青みを帯びたグレーに焼きあがります。上の火襷のものと、全く同じ土で同じ形に形成されているのですがこんなに表情が違うのは驚きですね。
つや消しのグレーで、モダンな印象になりますので、スタイリッシュに使っていただけます。
軽くて丈夫な備前焼、ぜひみなさまの食卓でお使いいただきたいです。使い続けるとどんどん味が出て、ツヤが出てきます。使い続けて育てていける食器は珍しいですよね。
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