スーツのポケットにボールペンを挿すのってNG?【今更聞けないビジネスパーソンの豆知識】
スーツには歴史があり、公式な場面での着こなしには当然マナーが影響しますし、機能面だけで好き勝手にやっていると、「やぼったい印象」や「非常識な人物認定」されかねません。
胸ポケットには基本的にポケットチーフを飾る場所
胸ポケットには基本的に装飾の役割があり、小物の詰め込みはマナー違反です。
胸ポケットの由来と意味
胸ポケットはそもそもコートについていたもので、元来手袋の収納用に設けられました。
室内着であるスーツにも胸ポケットが備わりましたが、装飾の役割が強くなりました。
エレガントな装いのため、胸ポケットにはポケットチーフを挿すのが基本となりました。
場に応じて折り方を変え、統一感を持たせることも重要です。
ちなみに襟に用意されているボタンホールは、生花を挿す場所でした。昔は携帯用の時計を持っていなかったため、朝家を出るとき、手折った花を襟に挿し、その萎び具合で時刻をおおまかに把握していたのだそうです。
高級ボールペンを胸ポケットに挿す贅沢~装飾を担う品質のペン~
ポケットチーフを入れる役目の胸ポケットでしたが、各社のブランドから高級筆記具が売り出し始め、欧米のビジネスパーソンたちは、こぞって高級ペンを胸に挿し始めました。
筆記に使うことはもちろんですが、アクセサリー感覚、ステータスを誇示する意味合いが強かったそうです。
それもそのはずで、各メーカーのボールペンは、クリップや天冠部分に自社のアイコンを配置し、ちらりと見えるかっこよさを演出してきました。
特別なデザインの万年筆や高級なボールペンは、装飾として胸ポケットに挿すことが許されます。
美しいデザインで見た目に装飾となる万年筆やこだわりのボールペンなどは、上級者向きの一つの着こなし方とも言えます。
したがって、同じペンであっても、普段仕事で使っているプラスチック製のペンを差し込むのは適切ではありません。
👆サラサクリップは、クリップ型なので挟みやすいのですが、プラスティック製なので、格を落としてしまいますよね。
👆同じサラサでも「グランド」ならメタルのクリップになりますので高級感アップです!
👆クロスの「コニカルトップ」という特徴的な天冠デザインは、まさにステータスの証。胸ポケットに挿されるために作られたようなペンです。センチュリーシリーズなど、一部の高級シリーズに採用されています。
👆フランスのペンブランド「ウォーターマン」のクリップは中央に窓があるのが特徴です。エキスパートシリーズやメトロポリタンシリーズは、天冠が斜めになっていて粋ですね。
👆世界的に人気のペンブランド「PARKER」の特長はなんといってもこの「矢羽クリップ」ですね。未来へと挑むまっすぐで前向きな信念がデザインされていて素敵です。
品質とデザインの重要性胸ポケットに挿すペンは高級感や装飾性が求められます。
シルバーやゴールドのクリップが付いているなら、他のアクセサリーも合わせて統一感を持たせることを考えましょう。
スーツの胸ポケットにペンを挿す際は、胸ポケットの本来の装飾性を尊重し、品質やデザインにこだわることが大切です。
スーツマナーと流儀を守りながら、スタイリッシュな着こなしを楽しんでみましょう。
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