備前焼でお酒が美味しくなるのはなぜ?
ビールが美味しい季節ですね。備前焼などの素焼きの陶器で飲むとビールが美味しいと聞いたことがありませんか?
実際泡がクリーミーになっておいしいんですよ。父がビールを飲んでいた頃は、備前で買ってきた備前焼のタンブラーでビールを飲んでいました。「これで飲むとうまい」といっていました。そんな父も糖尿になり、ビールが飲めなくなってしまいました。
なので今は、ステンレスのタンブラーで焼酎のソーダ割を飲んでいるんですが、どうやら焼酎や日本酒も備前焼で飲むとおいしくなるらしいんで、ちょっと調べてみました。
備前焼の器には微細な気孔があり、通気性に優れているため、お酒の香りが立ちやすく、まろやかな味になるそうです。
また、備前焼の表面には微細な凸凹があり、発泡性のある飲み物を注ぐと摩擦が起き、泡がきめ細かくなります。その泡はすぐに消えずに長時間続き、ビールの美味しさを保ってくれるのだそうです。
なるほど素焼きなので、通気性に優れているというのはわかりますね。
備前焼はせっ器といって、陶器と磁器の間のような存在だそうです。当店でも備前焼を扱っていますが、当店の備前焼は普通のものと少し違っています。
それは「再生備前焼」という事です。
再生備前焼とは??
備前焼といえば、土色をしているものが多いと思いますが、そんな顔に似合わず、土に還ることはないそうです。縄文式土器も1万2千年いじょう土に還っていないということはそういう事ですよね。
備前焼はどうしても強い火力で焼く事から、焼成途中で割れたりひびがはいったり、予想以上に縮んだりしてしまうため、廃棄を余儀なくされるそうです。
備前市のみならず、全国の窯元で陶器ゴミは社会問題になっています。そんな捨てても土に還ることができない備前焼を粉砕して、新しい材料にリサイクルしたのが「RI-CO」です。
再生素材を使うからといって安くなるわけではなく、かえってコストは上がってしまうのですが、使う人に一杯のコーヒーからリサイクルのこと、エコの事を考えてほしいという思いから商品化されました。
普通の備前焼とちがって、すこしざらついているのが逆にいい味になっています。初期のころは飲み口が荒かったことから、紙やすりが付属しており、ご自分の飲みやすいように整えてくださいという楽しいおまけがついています。今は改良して荒さはなくなっていますが、かわらず飲み口を整えるというアイコンとして紙やすりはついています。自分で飲み口をととのえると、愛着がわきますよね。
これも備前焼なの?
備前焼といえば、土色に火だすきのものや、茶色くて艶々のものなどがおなじみですが、このロックグラス「これも備前焼なの?」という見た目ですよね。
備前焼は、電気釜で焼くものもありますが、登り窯で焼く場合、窯の中のどの箇所で焼くかによって、仕上がりが違ってくるのだそうです。
このTIMEは青備前といって、窯の中の酸素が少ない箇所でのみ出せる色なのだそうです。いままでは青備前は登り窯の特別な場所で少しだけしか焼けなかったのですが、このTIMEは、溶鉱炉に使われるレンガを焼くような工業用の窯で、人工的に酸素を断って焼くという技術を開発してつくられたものです。
見た目にもこだわっており、どの角度からみてもすべて違う景色が現れるように設計されています。
和にも洋にもマッチする素敵なロックグラスですね。
名入れできて父の日のプレゼントにぴったり。
当店では、このTIMEロックグラスにも、名入れ彫刻ができます。
印字したところがつやつやしている感じの白になります。
彫刻等みたいなもので彫るわけではなく、レーザーで焼くタイプの彫刻ですので、ロゴやマークなども印字できますよ。たとえば手書きで書いた文字で名入れをしたりということも可能です。
データを送ってくださいね。
おいしさは、材質だけでなく、デザインや雰囲気、コンセプトも含めて換算される気がします。
是非この再生備前焼ロックグラス「TIME」に名入れをおためしくださいませ。
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