【事例紹介】職人が作る栃木レザー名刺入れの記念品。まさかの大トラブルで納期は間に合う!?
久しぶりの事例紹介です。今回は広告代理店様からのご注文で、とある企業のアワード表彰があるということで、その際の記念品のご依頼でした。
品 名:栃木レザー名刺入れ
名入れ:個別箔押し名入れ&同一内容箔押し
納 期:一か月半
ご用途:褒賞品として
この商品は、名入れの箇所を表面右下か、中面中央か選べるのですが、今回のご希望は2か所どちらも、ということでした。
表面には個人のお名前を、中面では、受賞した賞を印字したいということでした。個人の名入れで特別感もありますし、受賞した賞が印字されていると、使うたびに成功体験が思い出されていいですよね。
通常どちらかの名入れということにはなっていますが、大量の場合だったので、サービスでどちらもさせていただきました。
名刺入れ100個のオーダー。果たして間に合うか!?
今回のご希望は100個前後でした。こちらの商品は職人さんの工房で作ってもらってますので、あまり一気に沢山の数は作れないのです。表彰式までに果たして間に合うか、ドキドキです。
問い合わせたところ、ある程度在庫もあり、タイミングよく製作の時間もとれるようで、なんとか間に合うことになりました!
結果的に余裕をもって商品が届きましたので、さっそく名入れ作業に入ります。
褒賞品に好適。コンピュータ箔押しだからできるすべて個別の名入れ。
こちらがコンピュータ箔押し機です。
普通の箔押しは金属でつくったハンコのような文字を組み合わせたり、金型をオーダーしたりして、それを熱して箔を挟んで圧をかけます。
普通の箔押しのメリットは、1個1個の印字が速いこと。
デメリットは、文字の組み換えがアナログなので、大変なことと、文字組み換えの場合、筆記体の続いた感じがだせなかったり、書体ごとにひととおりパーツをつくらないといけないので、大変だということ。また、漢字まで網羅しようとするとかなりの版がいるので、現実的ではないですね。
同一内容の場合金型をオーダーすればよいのですが、個数によってはコストの負担が大きい場合があります。
コンピュータ箔押しは、版ではなく、熱ペンという部分を熱して、そのペンを動かして箔を転写するタイプになります。版がいらないので、1個1個違う印字をするのも比較的容易ですし、漢字や筆記体の印字もできます。
難点は文字をなぞったり塗りつぶしたりするので、時間がかかってしまうということ。また、一気に圧をかける方式ではないため、印字ができない素材もあったり、ベタ面にムラが出たりします。なので、細目の書体がおススメです。
今回のお品は、すべて同一内容のものを一気に印字し、そのあと個別の内容を印字していこうね、と作戦会議をしていた時。
「箔押し機が動きません!!!」
なに!!!!!!???故障したようです・・・。すぐさまメーカーに問い合わせたら、1日で直してくれました!!本当によかったです!!
戻ってきた箔押し機で、順調に印字が進み、無事ラッピングが終了し納品することができました。
栃木レザーは持てば持つほど艶がでる。
栃木レザー名刺入れのカラーバリエーションは6色。
ただし、これは出荷時の色であって、栃木レザーは使い続けると色がどんどん変化するのが面白いところです。全体的に濃くなり、艶がでます。
この商品には栃木レザーであることを示すタグもお付けして納品させていただきます。
質感もかわってきて、これを「エイジング」といいます。使えば使うほど個々に違う味がでてきて、手放せない愛着がわいてきます。そんな栃木レザーの商品は、長く使ってもらえやすいので、褒賞品などに表彰内容を入れて作ると、ずっとその時の感動を携えて仕事にあたることができます。
今回は広告代理店様からのご注文でした、「何かよい記念品ない?」とクライアント様にお願いされ、なにを提案すればよいのかとネタ切れの代理店様。是非ご相談ください。ラインナップにない商品などもありますので、お役に立てると思います!
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