ボールペン界のローランドジェットストリーム鬼モテの秘密を 完全に暴く
抜群の書き味で日本だけでなく、海外でも「鬼モテ」のジェットストリーム。当店では、「プライムシリーズ」など、高級ラインのものを中心に取り揃えております。
さらさらしているのに濃く、細かい筆記ができる上に、インクフローがとにかくいい!そんなジェットストリームの「鬼モテ」の秘密を深掘りしていきましょう!
ジェットストリームの何がすごいの??
なめらかな書き味
「クセになる、なめらかな書き味。」
世界初の画期的な新開発インクを搭載し、低い筆記抵抗でなめらかな書き味を実現。
『JETSTREAM』は筆記速度に関わらず、低い筆記抵抗で滑らかな書き心地が実現しました。通常は、小さなボールを速く回すと、インクフローが悪くなるため、途切れたりかすれたりするものですが、トルクが上がっても滑らかな書き味が維持できるという理由から「ジェットストリーム」という名前が付けられたそうです。
くっきりと濃い描線
新しい色材と顔料を組み合わせにより、従来のインクの約2倍の黒色密度を実現しました。
こちらの画像をみていただければ一目瞭然ですね。通常の油性インクの濃さにくらべてかなり濃いこともわかりますし、掠れや途切れも一切ないのがわかります。
普通の油性ボールペンで書いた文字をコピーすると、改めて途切れていたり掠れていたりすることがわかりますが、ジェットストリームの場合、ばっちりトナーが乗ってコピーしても美しいことがお別利いただけると思います。
これまでのゲルインクや水性インクなら、なめらかで軽い書き心地が楽しめるものも多かったのですが、あくまで「油性」のフィールドでここまでの滑らかさを実現できたのはまさにお手柄です。
水性ではないので、水に濡れてもにじみませんし、紙の繊維に滲んで筆跡がぼやけるということもありません。
すぐれた速乾性
従来の油性インクとくらべ、インクは紙にしみ込みやすく、速乾性が高いのが特徴です。
油性インクは濃ければ濃いほど、インクの乾く速度が遅くなり、手があたってすれてしまったりすることが多くストレスでした。
インクの直流・逆流を防止スプリングチップ&ツインボール機構を搭載。
ジェットストリームは従来のボールペンよりも低粘度のインクだと、インクが漏れたり、ボール内にかえって来たりというインクフローの問題が起こりがちです。
インクが漏れてしまうと、衣類や鞄などを汚してしまったり、逆流するとボテとよばれるインクだまりができる現象が起こってしまいます。
そこでジェットストリームは低粘度の新インクに対応するため、スプリングチップを内蔵しました。これにより、直流(ペン先からの漏れ出し)と逆流(ペン先方向へ逆らってインクが流れること)を防ぐことができるようになりました。
いつでもキレイに筆記することができるジェットストリームの工夫はこんなところにもあったのですね。
「JETSTREAM」成功への努力
ジェットストリームは、従来の油性インクのにじみにくさを維持しながら、水性インクに劣らない滑らかな書き心地を実現。
爆発的な売れ行きで、成熟市場と思われていた油性ボールペンに新時代の到来を告げたジェットストリーム。
そもそもこの製品の開発は、他グループから移籍してきた一人のインク設計者のアイデアからスタートしたそうです。
初めてのボールペン開発
インクの試作を繰り返し、濃さ、速乾性、滑らかさのバランスを模索しました。新たな原材料を使用し、従来のノウハウを超える工夫を行なったのです。
「“ないものは自分たちで作るしかない”という状況。それぞれの担当者が、自分の担当以外の部分にもタッチしながらチーム全体で進めました」と開発チームリーダー Iさんはおっしゃいます。
やはり熱意あるところに「モテ」は存在するのですね!
量産化への道のり
量産化への道のりの中では、実験室と工場での品質のブレなど、解決すべき課題が多くあったそうです。やはり量産するとなると、実験室での品質を担保できると限らないのでしょうね。
他のチームからは「お祭り」と揶揄されるほどトラブルが絶えず、デスクには工場から運ばれてきたペンや替芯が山積みになったそうです。
ペン先製造の責任者と半ば喧嘩のような議論を交わしながらも、なんとか量産化への道を切り開いてくださいました。
想像すると、正直恐ろしいですよね。デスクに替え芯が山積み、そんな厳しい状況の中でも製品化してくださったチームの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。
ワーキングチームの発足
ジェットストリームのブランド育成のために、開発部と営業部が連携したワーキングチームを結成しました。
「研究開発センターが頑張って実現した特長や品質も、ユーザー・流通に伝わらなくては意味がありません。ですから、ブランド育成には営業部門との連携が必須なんです。」とは、商品開発部 Sさんのお言葉。
確かに、どんなにいいものでも、知ってもらわなければ広まりませんよね。
商品特長を押し出した企画
ジェットストリームの新しい書き味をアピールするため、サンプルの配布や試し書きイベント、実演販売などの販売戦略を展開しました。
「一度使ってもらえれば、書き味の違いを理解していただける 実際に書いてもらうこと”を重視して、駅構内などでの試し書きイベントや店頭での実演販売を実施しました。」と、営業開発部 TSさん。
こだわりにこだわりぬいた書き味が出せたからこそ「一度使ってもらえれば」ということになりますよね。
プロモーションばかりが良くても、商品開発だけが優れていても、今のジェットストリームはなかったわけですよね。
替え芯でチート級のカスタマイズも
先日、パーカーソネットのインクが切れたということで、弊社のM部長から「インクええのないかなあ~」と相談されました。最近鬼のようにメモを取っているM部長。ブロックロディアNo.11を本革のケースに入れてご愛用。「本当はパーカーの替え芯より細かい文字が書きたかった」とのことだったので、SXR-600というパーカーと互換のあるジェットストリーム替え芯をご紹介しました。
ボール径は0.5mm。装填して使ってみたところ「なにこれ!!!めちゃくちゃ書き味ええが!」とのことでした。
↑お買い求めはこちら。ジェットストリームのペンは、書き味はいいですが、デザインのバリエーションはそれほどないのですが、この替え芯を使えばパーカー以外でも世界中で愛用されているG2規格の高級ボールペンに装填できますので、一気に幅がひろがります!
たとえば、モンテベルデやペリカン、ビスコンティなどもジェットストリーム化することができるんです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今やコンビニでも当たり前に買えて、身近なものになったジェットストリームですが、開発にはこんな秘話があったんですね。
これを踏まえると、さらにこの書き味が愛しくなりそうですよね。
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